「酒さ様皮膚炎」と「酒さ」は同じじゃなくて違うもの。

酒さ

酒さと検索すると、「酒さ様皮膚炎」と「酒さ」 の情報が出てきます。

私は20年前から「酒さ」を患っていますが

私が、酒さを発症してから酒さについての情報を漁っていたころ、最初この2つの同じような病名の関係が分かりませんでした。

結論から言うと、症状は似ている場合もありますが同じではありません。

ですが、 似た名前であるにも関わらずどちらも同じページにごちゃまぜで存在していたり、まるで同じ病気かのように記載されたりしているページも多く、私はこの2つが別物なんだと気付くまで時間がかかりました。

紛らわしいね。
自分に合った情報が欲しくて探してるのに、そもそも自分が欲しい病名の情報はどっちなのか分からないとちゃんとした情報を探せないよ。

酒さ様皮膚炎と酒さについて、探す人が間違わないようにまとめておこうと思いました。

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酒さ様皮膚炎・酒さの似た症状

共通した症状があります。

皮膚の赤み(頬、鼻、顎、おでこ)、病変部の乾燥、痒み、ピリピリ感、にきびのように見える膿疱(できもの)など。

酒さ・酒さ様皮膚炎の原因

【酒さ様皮膚炎の原因】
ステロイドの外用薬を繰り返し顔面に使用すること

ステロイド酒さと言われることもある。
これは、様々な要因でステロイド外用薬を塗り続けることによって起こるもの。
アトピーやにきびの治療でステロイド外用薬を使用することから発症することもある。
日本でも苦しんでる人の数が多い。

【酒さの原因】
原因不明
遺伝的な要因、日光、環境によるストレス、腸内環境、食事、誰しもの皮膚に存在する毛包虫の増加、ピロリ菌、血管の調整機能など色んな原因の可能性があると言われているくらい、原因不明。
日本では患者数が少なく認知度が低い。

サザエ
サザエ

原因が分かったらねぇ~治療薬が出てるでしゅ

酒さ様皮膚炎・酒さは根治できるか

私が酒さと酒さ様皮膚炎の区別を分かりにくくなっている現状の中で一番問題だと思うのはここ。

【酒さ様皮膚炎は根治可能か】
重症度にはよるが、原因となるステロイドの使用をやめ、適切な治療を行うことにより徐々に回復し根治可能

【酒さは根治可能か】
原因が不明であることが多く、現在では根治は難しいと言われている

【私見】酒さ様皮膚炎と酒さの違いの表示が紛らわしいと思う

私達人間にとって、自分が治療中の病気が根治できる病なのか?それとも根治は難しいとされている病なのか?というのは希望を持てるという意味で大きな違いではないでしょうか。

酒さ様皮膚炎の中でも、なかなか症状が良くならず、長期間の治療を行う必要がある方もいます。

でも、原因がわかっておらず根治が難しいと言われている「酒さ」と、原因を絶つことで根治の可能性がある「酒さ様皮膚炎」の違いが分かりにくいのは、患者としては混乱します。

酒さ様皮膚炎との違いがはっきり区別がつかないと、そう遠くないうちに完治すると期待を安易にもってしまう恐れがあるなと思うからです。

私は、19歳の時に「酒さ」と診断されてから自分で色々調べようと情報を漁りましたが、最初のうちは「酒さ様皮膚炎」も「酒さ」と同じだと思っていたので、治療できる皮膚科が多くあって、実際は治った人も多くいると思いました。

後に、「酒さ様皮膚炎」と「酒さ」の違いを理解したときは、治ると思って前向きになっていた気持ちが折られてしまったようで、それ以上調べるのをやめてしまいました。

その後も現在まで、酒さについて書かれているサイトやブログをたくさん見てきましたが、酒さ様皮膚炎と酒さについてごちゃまぜになっていたり、同列で記載されていることも多いです。

そもそも、酒さ様皮膚炎と酒さの違いがあるという前提で見ていないので、同列で説明されると区別あるものと思わない人も多いんじゃないかと思います。

その原因はきっと日本ではまだ「酒さ」の認知度が低くて、皮膚科でもはっきりとした診断の基準がない病症であることから、きちんと区別して診断されることが少ないこともあるのかもしれないですね。

皮膚科で酒さ様皮膚炎や酒さを診断するときは、どちらも話してもらえると患者としてはその後の要らぬ混乱がなくて良いのになと思います。

分かりやすく説明しているサイトの紹介

「酒さ様皮膚炎」と、「酒さ」をきちんと区別してあり説明してあり、私が分かりやすいと思ったサイトを紹介します。

わたなべ皮フ科・形成外科
こちらのわたなべ皮フ科・形成外科の”酒さと酒さ様皮膚炎について”の記載は分かりやすいです。

一般に酒さ様皮膚炎は酒さと関係ない独立した病態であるとされています(酒さの素因がある人にステロイドを塗ると酒さ様皮膚炎が起こると言っている人もいます)。
私は、酒さ様皮膚炎というのは既に存在する酒さがステロイドの外用によって修飾、増悪したものと考えています。

出典:わたなべ皮フ科・形成外科 

そもそも酒さの素質を持つ人間が、顔面にステロイド外用薬を使用することで、素質が引き出されてしまい酒さ様皮膚炎を引き起こすと言っています。
このワタナベ先生の考えは酒さの素質があってこその酒さ様皮膚炎という意味ですね。

中西皮膚科
ちょっと読みにくいですが…
こちらも、酒さ様皮膚炎と酒さについて分かりやすく説明されていると思います。
特に酒さについての記載が多めです。
酒さのびまん性の紅班とぶつぶつについて区別して治療法を考えられていますし、患者の悩みの深さについても理解していただいてる感じがします。
私だったら、もしこのような病院が近くにあれば、行ってみたいです。

【私見】「酒さ」の場合の医者の探し方

酒さ・酒さ様皮膚炎も医者は慎重に選ぶ必要があります。
くれぐれも、にきびと診断してにきび治療をする皮膚科には行かないようにしてください。

今では、酒さ様皮膚炎に関しては患者数も少なくないため治療を行ってくれる皮膚科も多いです。

問題は「酒さ」の方です。(私はこちらです)
「酒さ」の人の場合、医者を探すときは2つをきちんと区別して治療を進めてくれる医者を探すのが私は良いと思います。

酒さに明るくない皮膚科は、2つをひとくくりにしている場合もあるので、そういったところは注意した方がいいです。 (酒さ様皮膚炎の治療としてビームが効くと考えてる医者もあるので)

それと、一般的な概要を貼り付けたような医者ではなく、詳しく治療方針を載せて先生の意見が書いてあるようなところが良いと思います。

中には、酒さの治療方針にピーリングと記載があるところもあります。
炎症が起きている酒さに酸を含んだピーリングなんて、考えただけでどうなるのか辛くなります。

まとめ

ということで、酒さ様皮膚炎と酒さは別物の病症なんだよってことを綴りました。

名前の似ているふたつですが、それぞれを患う方が、紛らわしくなく自分の必要な情報がちゃんと得られたら良いなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました~!

 

 

 

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