こんにちは、ちょめです。
化膿性の皮膚病によく処方される漢方の1つに排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)という漢方があります。
字の通り、膿を排出するような働きのある漢方なので、ニキビ治療で処方されたという話を聞きます。
今回は、排膿散及湯はどんな効果効能が望めるのか、さらに酒さである私が1年服用してみた結果酒さ特有のブツブツに対して効果があったのかどうかなど、私の感想をご紹介したいと思います。
排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)の効果効能
くすりの110番を引用すると、
皮膚の腫れや発赤をしずめる漢方薬です。
【働き】
排膿散及湯(ハイノウサンキュウトウ)という方剤です。皮膚の腫れや発赤をしずめ、治りをよくします。化膿性の皮膚病のほか、歯肉炎や歯槽膿漏などにも用います。引用:おくすり110番
排膿散及湯は皮膚の赤みを沈め、膿を排出することを効能とした漢方薬です。
配合されている生薬の中でも主薬となる桔梗は、排膿を促す作用があります。
その他発赤を沈める生薬と組み合わさっている事で、膿を出しつつ赤みを押さえる効果があります。
酒さに排膿散及湯
ここからは私の思うことになりますが、これまで酒さと申告して数々の漢方を飲んできましたが、その多くが血液の流れが悪くなっている瘀血(おけつ)に対して主眼を置いたものが多かったです。
今回(1年前)に漢方をまた飲もうと思ったときに、これまでの経験から瘀血に対する漢方よりもブツブツそのものに効く漢方を使いたいと思っていました。
何故かというと、漢方薬局での治療でも瘀血に対する漢方では酒さの根本改善はできなかったからです。
となれば、根本解決にはならなくとも表面上のブツブツに効果のあるような漢方を服用して、その効果の結果として表面上の赤みがおさまることを私は期待しました。
そのため酒さとは言わずに、顔の吹き出物をどうにかしたいとの事で受診しました。
これは自己判断になりますので酒さ治療にこれが良いとは言えませんが、酒さと言っていたら恐らく酒さによく処方される加味逍遥散などが処方されていたと思っています。(瘀血に効果のある漢方)
このようにして、酒さに排膿散及湯を使用し始めました。
こんなことにも使われる
排膿散及湯は、膿を排出し炎症を鎮める事に長けている漢方です。
そのため、膿をもったニキビ治療を始め、歯槽膿漏、蓄膿症、化膿症皮膚炎、風邪の喉の痛みなどにも使用されます。
たまたまですが、私は喉が弱くホコリなどですぐに喉が痛くなります。
風邪は100%喉からひくタイプ…
普段から排膿散及湯を飲んでいるので、元々の体の弱点もカバーすることができるのは結構嬉しいです。
服用の注意点
アルドステロン症
アルドステロン症の人は、排膿散及湯によって症状を悪化させる場合があるので注意が必要です。
心臓、循環器系に病気のある方も注意が必要なようです。
甘草を含むものと一緒はNG
甘草を含むものと同時摂取すると、偽アルドステロン症の副作用に注意が必要なようです。
偽アルドステロン症とは、副腎から分泌されるホルモンであるアルドステロンが、過剰に分泌されていないのにあたかも分泌されているかのような症状が出てしまうことです。
甘草を含む漢方はとても多いので、複数の漢方薬を飲む場合は含まれている生薬をよく確認しておく必要がありそうですね。
排膿散及湯を1年服用してみた感想
酒さの私が排膿散及湯を1年服用してみた感想をご紹介します。
まず1番に感じるのは、ひどくブツブツでる悪化時期がほぼ無かった事。
大体はときどきあるんです。
それがこの1年は通年通しての乾燥やちょこちょこブツブツ出る時期はあったものの、どうしようもなくブツブツが悪化したー!という時期はほぼ無かったように思います。
ブツブツが悪化すると必然的に赤みが広がり酒さの悪化に繋がるので、ブツブツがさほど酷くならないというのは酒さのコントロールにおいてすごく大事です。
その点、排膿散及湯が効いていたと言えると思います。
ただ物足りなかった点をあげるとすれば、完全には無くならなかったです。
特に顎にできるブツブツは、無くなりそうで無くならないな…くらいの状態が多かったです。
改善できるとすれば、1日2包飲んでいたものを3包に変更してもらって様子をみてみても良いかなという気もします。
3包にして効果が出れば、2包だと足りないけど3包量飲めば押さえられると言えそうです。
最後に一言
もし他の漢方を飲んでいてブツブツが減らなくて困っている場合は、先生に相談してみるのもありかもしれません。
その人その人によって症状を押さえる事のできる漢方の種類も変わってくると思うので、あまり効果が感じられて無い場合は変更を頼むのもオススメです。
ということで、排膿散及湯の効果効能についてと私が1年間服用してみた感想についてでした。
最後までお読み下さりありがとうございました!
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