誰もがずっと続くわけではないよ。漢方の基本的な目標は治療終了

酒さ
Alexas_FotosによるPixabayからの画像

こんにちは、ちょめです。

 

漢方にも良いものからあんまり良くないものまでいろんなイメージがあると思いますが、飲み始める前に持つマイナスイマージで多いものの1つに「ずっと飲み続ける」があります。

確かに長期間飲み続ける場合もあり私もその一人ではありますが、必ずしも効果を保つためには漢方=ずっとではありません。

今日は漢方の基本的な考え方を元にそんな点について書いてみたいと思います。

興味はあるけどずっと続くなら始めるの躊躇しちゃうなと思っていたり、ダラダラずっと続くような気がして飲み続けるモチベーションが下がっていたら是非読んでみてください。

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効果を感じるまでの長さ

漢方は効果ができるまで多少時間がかかります。

中には早い人で3日くらいで効果が出る場合もあるらしいですが、基本的には効果が表れるまでに1か月~場合によっては数か月単位で飲み続けていく必要があります。

漢方内科や漢方薬局での処方も、最初は2週間くらいから始まり、特に副作用がでたりどうしても飲めない等の問題がなければ1か月単位くらいになるところが多いです。

対して西洋医学の薬は早ければ飲んで数十分後に楽になるものもあり、症状を消すという意味では効果を感じるまでの長さは漢方薬に比べてかなり短いです。

効果を感じるまでの長さは、西洋医学の薬は大体どの人が飲んでも効き目が表れるまでの所要時間は大差がないものですが、漢方では一体どのくらいになるのかは飲んでみないと分からないともいえる部分であるため見通しが立たないという意味でさらに長く感じますね。

目先の効果でなく体質の改善が目的

私たちは自分の体に起こった困った症状をどうにかしたくて薬を飲むので、それは西洋医学でも東洋医学であっても行き着く先のゴールは同じ。

ただゴールに行き着くためにいつ自分の望む効果が得られるのかが非常に気になってしまうものです。

だからこそゆっくり効果の表れる漢方に対して西洋薬と比較して遅いイメージを持ってしまうんですが、漢方はそもそも飲んですぐ「症状を消す」ような即効性に重きを置いた薬ではありません。

漢方薬の強みというか最大のメリットは「問題が出るような体そのものの体質の改善」であって、とりあえず症状を軽減させて楽になるというところにありません。

漢方治療について分かりやすいなぁと思った記述があるので引用しますね。

「治療終了」が目標

しばしば西洋医学の臨床の場では、慢性疾患をお持ちの患者さんから「この薬は一生飲み続けなくてはいけないものですか」と質問を受けることがあります。実際に、慢性疾患に伴う高血圧の治療薬など、長期にわたって服用を続けなくてはならない薬剤も存在します。

一方、漢方治療の最終的な目標は「治療終了」です。漢方医学の考え方の背景には、人間の体には病気を治す力が備わっており、様々な要因が加わって体全体のバランスが崩れることで、その力がうまく機能しなくなり不調が生じるという考え方があります。

ですから、漢方治療とは、あくまで一時的に漢方薬を使用して全身の機能をサポートし、本来備わっている治す力を引き出すことを目的としているのです。また、治療の際には漢方薬を使用するだけでなく、食事指導や運動指導なども行います。

引用:Medical Note

体内の崩れたバランスを戻して本来の免疫や人間が持った恒常性を元に戻るのを全力でサポートしてくれるのが漢方といえるようです。

漢方薬そのものが病気の症状を打ち消すというよりも、戦える体に戻す力があるという事ですね。

体のバランスが整えば治療は卒業できる

漢方って効果が出るまでは時間がかかるし、強い薬じゃないから辞めたら元通りになっちゃうんじゃないの?というイメージを持ってる人もいるかもしれませんが、確かに効果が出るまでは時間がかかりますが、ちゃんと治療終了を目的にしていて、体が整えば漢方も治療の卒業ができます。

一回飲みだしたら必ずずっとずっと飲み続けないといけないようなものではないです。

でも実際漢方薬飲んでる人ってずっと飲んでる感じの人が多いですよね。

私が思うにですが、ある程度飲み続けても体に害があるというわけでもないし、処方薬であれば価格もそんなに高くないし、さらに体質の改善ができたのかどうかって目に見えるものでもないので、また症状を経験したくないというのもあって長期間にわたって飲み続ける人が多いのかなと。

なので漢方薬=始めたらずーーーーっと続くものというわけでもないです。

最後に

ということで、漢方薬の持つマイナスイメージの1つである「ずっと続きそう」というものについて、必ずしもそんなことはないよという話でした。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました!

 

 

 

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